MAGGOT BRAIN

サイトウ シンによる製作日記 完成写真、日記は親サイト"Witching Hour"にて。 リンクよりどうぞ。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

マジックスカルプ強制硬化

まさかの4日連続更新です。

昨日、一昨日とファニーデビル作ってる中で、
「そういえば今まで書いてなかったな・・」なんてことがあったんで、
覚書。

いつもマジックスカルプを強制硬化させるとき、
「余熱無しの100度10分」と書いています。
単純にマジックスカルプを固化させるだけなら、
もっと高温で短時間でもありだと考えていますが、
実はこの温度設定には理由があります。

第一の理由は
パテを混ぜ合わせるときに気泡が入る可能性が高いんで、
高温で焼くと気泡の膨張、破裂がありえるから。
その点、この温度設定ならまず大丈夫。
ただし、10分経過直後はまだ固化していません。
10分経過後の余熱(5分くらい庫内で放置)も硬化に必要です。
つまり、15分くらいで固化させる最低限の熱条件ということになります。

第二の理由は
「盛りつけられる材質」にあります。
通常、マジックスカルプを盛りつけて庫内に入れる材質として、
プラモ、おもちゃ、レジンなんかが挙げられます。
レジン(ポリウレタン)は熱硬化樹脂なんで、もともと耐熱が高く、
この程度の温度なら変形など起こしません。
(応力条件によってはその限りではありませんが。)
問題はプラモ、おもちゃです。
ちなみにプラモ、おもちゃもプラスチックで出来ていますが、
実は材料がことなります。
あくまでも一般論ですが、
プラモはポリスチレン、おもちゃはABSで出来ていることが多いです。
(最近のガンプラではABS部品も多いですし、
 塩ビを使ったおもちゃも多いんで一概ではないですが。
 ちなみにアクティックギアはほぼABSのみで出来ています。この辺も好き。)

ポリスチレン、ABSともプラスチックの中で、
熱可塑樹脂に分類されます。
要するに熱をかけるととける材料です。
この「とける」っていうのが難しくて、
厳密には分子が運動を開始する温度域(乱暴に言うと軟化する温度域)、
液体状になる温度域の2種の温度域(融点)があります。
前者はガラス転移点と呼ばれて、
この温度を超えると形状を保ちつつも軟化を開始します。
例を挙げますと、チューインガムなんかに使われる
ポリ酢酸ビニルというプラスチックは
ガラス転移点が30度程度です。
だから店頭では板状で売られていても
口に入れると体温で軟化するわけです。

ポリスチレン、ABSのガラス転移点はそれぞれ
100度、120度です。
プラモ改造の際、100度以上の温度をかけると
軟化してしまうのです。
ただし、応力がかかっていない限り、
「余熱無し、100度10分」程度では大きく軟化することはありません。
若干軟化しても、形状を保ちつつ固化し直します。

ちなみに応力がかかっていると、
その部分はやられます。
たとえばポリキャップの受けなんかは、
ポリキャップから反発の力を受け続けている部分なんで、
そのままガラス転移点を超えれば、受けが広がった状態で固化しなおし、
ゆるゆるになっちゃいます。

ABSであればまず大丈夫ですが、
余熱をかけたりすると、庫内の位置によっては、
120度を超える場合もあるらしく、若干の変形が起こったりします。

そんなわけで、「余熱無し100度10分」が理想的なのです。
※ただし、薄いポリスチレン部品の場合、余熱なしでも
 やられたりします。この場合は常温硬化もしくはエポパの使用が理想的です。

以上、覚書でした。

heavy rotation "outrage" outrage





スポンサーサイト
  1. 2011/04/25(月) 22:48:29|
  2. 工具、材料
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

マジックスカルプについて

現在、マーシィドッグは型入れ中。
ライジングトータスは表面処理中ってことで、
UPして面白い写真もないんで、
材料について書かせていただきます。

以前、「粘土、パテ材料について」として
各種粘土材料に関して使用感などを書きましたが、
その中で現在メイン材料として使用している、
マジックスカルプに関しても記載しております。

その後もマジックスカルプを使う中で
当時(といっても最近ですが・・・)感じていた不満などの対策もできていますので
ご紹介です。

不満として
1、盛り足し時の食いつきが悪い
2、やすり詰まりを起こしやすい
あとは一般的に言われる
3、硬化が遅い
などが不満点かと思います。

1について

食いつきの悪さは
盛り足し部にシンナーを塗布することで
改善できます。
ただし、シンナーの塗布量、乾燥度にもよりますが、
液体に触れることで、パテが軟化し、
形状出しが困難になることもあります。
スカルピーばりの硬度、使用感を求めるには
このヌル付きはいまいちな要因。
(もちろん、それを利用して傷埋め時にパテをすり込むなんてこともできますが・・・)

で、シンナーを使わずに食いつきを良くする方法ですが、
強制硬化させることで改善できます。
正確に言いますと、熱を加えて、若干軟化させたのちに
硬化させる。
※方法は後述

2について

これは以前の記事でも書いていますが、
完全硬化させることで、改善できます。
というより完全効果していないうちに加工しようとしちゃう自分が悪い・・・
とはいえ、硬化の遅いマジックスカルプですと、
完全硬化を見誤ることも、ままあります。
印象ですが、外気温などの要因で硬化時間のムラが大きい材料のように感じます。

3について

これは焼くことで対策できます。
エポキシパテというのは
熱硬化性樹脂です。熱エネルギーを与えることで
硬化します。
少々めんどくさい話ですが、
エポキシパテは2液性の熱硬化性エポキシにあたり、
硬化剤を混ぜ合わせることで、外気温+反応熱で硬化します。
反応熱っていうのは硬化剤を混ぜたことによる、
化学反応熱です。
大量にエポキシパテを混ぜ合わせたときに熱を持つのはこの反応によるものです。
余談ですが、高速硬化の金属用エポパテなんかだと、
大量に練り合わせると手っで持てないくらいの反応熱を発します。

上記の硬化要因である外気温を作為的に高温にすることで
硬化を早めることができるのです。

で、1,2対策ともかぶるのですが、
どうすればいいのかというと、
オーブンレンジで100度10分焼いたのちオーブン庫内で5分放置で、
完全硬化させることができます。

この100度という温度がキモでして
この温度域であれば、プラモ(ポリスチレン)やおもちゃ(ABS)などの材料を
熱変形させることが少ないので、
盛り足した状態でオーブンに入れることができます。
ちなみにスカルピーも熱を加えることで硬化しますが、
硬化温度域(130~140度)の違いから、
同様にプラモ材料に盛り足しての焼きは困難です。

また、10分というのも微妙でして、
熱エネルギーは与える時間によっても材料への影響は当然変わりますので、
それ以上ですと変形要因になったり、
それ以下ですと未硬化だったりします。

オーブンに入れ、加熱し始めますと
エポパテはまず、若干の軟化をします。
それにより、被盛り足し材料によりしっかりと貼りつき、
硬化後の食いつきがUPします。
加熱終了直後(10分経過)ではまだ硬化していません。
この段階で若干ならモールド追加も可能です。
・・かなり熱いですが。
加熱後、オーブン内で5分放置することで、
余熱で硬化していきます。
十分に熱が加わっていることから、
ここで一気に硬化するようです。

こうして完全硬化までの時間が約15分という
スカルピーばりの硬化時間が得られるのです。

ちなみに加熱はオーブンレンジで
余熱なしで焼きます。
トースターですと、温度域が安定せず(高すぎ)、
焼き上げても、パテ内の空気が膨張し、
硬質スポンジのようになってしまいます。


以上、マジックスカルプの焼きについて
書いてみました。
こうなるとマジックスカルプって最高です。
エポパもいいうわさ結構聞くんですが、
マジックスカルプで不満を感じていないんで、
まだ未確認です。
マジックスカルプがなくなったら試してみようかと・・
たぶんあと1年はもちますが。

heavy roatation "handful of beauty" shakti with john mclaughlin


  1. 2009/03/21(土) 17:42:50|
  2. 工具、材料
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

粘土、パテ材料について

新カテゴリーとして
「工具、材料」をUPします。

よそのサイトとか見てると、
こういった内容が意外なほど参考になったりするんで、
うちを見にきてくださった方の参考になれば幸いかと。

さて、一回目の今回は
「粘土、パテ材料」に関して書かせていただきます。
私は物心ついてから、エポパテっ子なもんで、
ポリパテ、ラッカーパテは記載してません。
溶剤系の刺激臭のきつい材料ってあまり使ってません。
自分としてはあまり気にしないんですが、家族もいるんで。
溶きパテ、サフ、キャストなんかは使いますが、
ポリパテはほぼ使いません。
どうしてもポリパテでなければ作れないもの以外は
ほぼエポパテ、スカルピー、アルテコパテで何とかしてます。


では、まずは「馬パテ」

umapate.jpg
昔はエポパテ=これでしたね。
今はほとんど使わないんで、
下記内容はほぼ記憶によるものです。
ご了承を。

材料としての硬さはこれから紹介の材料と比べても、
かなり硬い部類。
特に硬化剤(黒)はかなり硬く、
練り合わせ前に硬化剤だけ練ってやらかくしてやると
無難に練り合わせられます。
完全効果後もかなり硬く、ナイフが立ちにくいくらい。
ただし、もともとの硬さがあるんで、
形状出しはしやすいです。
スタンプモールドなんかも非常にやりやすい。
彫刻メインの方より、塑像派の方に向いているかと。
とはいえ、昔のMG別冊「プロジェクトZ」の中で、
1/72マーク2の顔なんかはこのパテだけで作られているようなんで、
技術、慣れ次第ですかね。

あと、特徴として水溶性が高く、
水つけながら練ってると、どろどろになってきます。
昔、この特徴を生かして、溶きエポパテを使ってみたことがあります。
ドロドロになった部分をパーツになすりこんで傷埋めたりとか。
でも材料濃度自体もおちてるんで、いまいちだった記憶。


もりたしの際の接着度は高いです。
(接着、接合に関しては後述)

次は
seme-mokubu.jpg


木部用パテ、通称木パテです。
永遠のスタンダード(?)ですね。

中学のころに出会ってから、何かっていうとこれ使ってるんで、
なんだかんだで20年来の付き合い。
ちなみに去年のキャラホビ原型もこのパテメインで作ってます。

硬化が早く(10分程度で初期硬化開始、練りこむ量にもよりますが・・)、
硬化後の切削性良好。
木部用というだけあって、バルサなんかを木目垂直に切るような切削感。
切削性がいいながらも硬さもあり、
メカものなんかのエッジも問題なく出せます。
あと、メリットとしてはどこでも買えるってことですかね。
これ、意外と重要だったりします。
大型スーパーや、ホームセンターで買えるんで、
材料切れのときでも仕事帰りなんかに買えちゃいます。

デメリットとしては
硬化前状態が柔らかすぎて、塑像に向かない。
慣れもあるかと思いますが、自分としては全然力を入れずに形を作るのって
苦手なんで、塑像は無理。
基本的には大盛りして切削して造形してます。
あと、同心円で内側に主剤、外周に硬化剤っていう商品形体なんで、
切り出した切り口は取材、硬化剤が触れ合う形になり、
ダマ状に半効果部ができちゃいます。
切り出す際にダマ分1mm程度捨てちゃえば問題ないんですが、
貧乏性なんで、ついそのまま練りこんじゃって、
切削中に「ダマ、うっとおしい・・・」なんてこと、よくあります。

もりたしの際の接着性は良好。

次は
wavekeiryou.jpg

ウェーブ軽量パテ。
今、エポパテユーザーの中では一番人気があるんじゃないでしょうか?
私も発売当時はその使用感に感激したの覚えてます。
模型用としてチューニングされているだけに、
切削性は抜群、初期硬化も約1時間と短く、
硬化前の硬さもまずまずです。

特筆すべきはやはり切削性ですかね。
軽量のために、スポンジ状に細かいポーラスが入っているらしく、
サクサク削れます。またやすりも立ちやすく、
目詰まりもありません。

ただし硬化後の硬さ(表面硬度)はいま一つ。
たとえば、完全効果後に表面を爪押しすると跡が残ります。
私のように小スケール好きでがさつな人間ですと、
造形したパーツの保管が悪いんで、
ふとした時にエッジのダレに気づいたりします。
そういう意味では細かいメカものには向いていないかも。
そんなわけであまり使っていない材料です。

もりたしの接着度は良好(特に同材料の場合)

エポパテ最後はマジックスカルプ

majicsculpt.jpg

個人的には今一押しの材料です。
使用感に関しては以前の日記を参照してください。

もりたしの接着度が低いこと、硬化時間が長いこと以外は
ベストな印象。
特徴的なのが効果途中に良好な硬さになってくるってとこですかね。
たとえば、練り合わせてからパーツに盛り付けて、
1時間ほどしてから、形状をいじったりします。
この1時間くらいの「ごく初期硬化段階」が絶妙な硬さで、
個人的にはスカルピーっぽい印象。
この段階でナイフも立つんで、
ざっくりとサイズ出しも可能です。

また、バケツから好きな量だけ出せるってのも利点。
エポパテってつい多く練りすぎちゃって、
意味のないパテ団子を作っちゃったりするんですが、
好きな量だけ練れるんで、そんなこともない。

初期硬化後はロウのようにグリっと(?)削れるかんじで
やすり目つまりも起きますが、
完全効果するとゴリっと(?)削れるようになり、
目詰まりも減ってきます。
この初期硬化~完全効果の時間ってのはまだ未確認です。
すみません。

完全効果後の硬さは非常に良好です。
大型部品を作るなら、練り合わせ後1時間程度の状態を利用して
形状出し、切削。
小部品なら完全効果後に切削って感じに
どんなパーツにも適応できるのがうれしいところです。
なんていうか、材料として幅があるって感じですかね。


最後はスカルピー。
私はプリモとスーパースカルピーの混合スカを使ってるんで、
写真ありません。

使ったことがある方ならご存じかと思いますが、
塑像性は抜群にいいです。
また、焼きを入れることで硬化するんで、
作業時間としても非常に助かります。

市販状態のスカ(スーパースカルピー、グレースカ)ですと、硬化後にもろくてメカには向かず、
粘りのあるプリモですと、今度は粘り過ぎて形状が出しにくくやすりも立たない。
そこで上述の通り混合スカとして使用しています。
混合スカですとメカでも問題なく作れます(限度はありますが・・・)
本HPのギャラリー内、ブレッダや現在制作中のギャンなんかは
習作としてスカルピーだけで作ってます。

弱点としては
・やすり目づまりが激しく、水研ぎ前提。
・焼き入れの際、PVCの特徴的なにおいがする
・焼き前提なんで、熱可塑プラにもりたし不可能。
 (プラモ、おもちゃの改造には不向きです。)
ってところですかね。

混合スカであればメカもいけますが、
やはりもろい感じは残ります。
もろい=切削しやすいってのもあるんですが、
おおざっぱな私には不向きな印象。
私はバランス取りのための一次原型作成時に使用したりします。
とはいえ、小林和史先生なんかはメカ商業原型もこれでいっちゃうんで、
やっぱ技術次第なんですかね。

以上です。
なんとも重苦しい内容になっちゃいましたね。

下記さらにメンド臭い内容。

接合、接着について

接合(接着)は物理接合、化学接合に大別できます。

物理接合っていうのは
盛り足す部品に傷、微細な穴なんかがあって、
そこにもりたし材料が食い込むことで
投錨効果で接合している状態。
(よく接着度を上げるために表面を荒らしたりするのは、
 この接合を生かしています。)

化学接合っていうのは
熱、有機溶剤なんかで、材料を溶かして
分子レベルで一体化した状態。
プラモ用接着剤なんかはこの接合です。

で、今回記載の材料もりたしの場合、
基本的には物理接合となります。
軽量パテのもりたし接合度はおそらく材料自体のポーラス(スポンジ状気泡)が
投錨効果を生んでいるものと考えてます。

エポパテって実は基本的にどれも同材料(同物質)です。
それぞれで違うのは混ぜものであって、それが各パテの特徴を生んでます。
混ぜもの次第で接着度も変わり、
混ぜ合わせ時にべたつきのある材料は
もりたし時の接着性も高い傾向があります。
(木パテ、馬パテなど)

スカルピーの場合はエポキシではなくPVCなんで、
まったく違う流れとなりますが、
基本的にはこちらも物理接合ではないかと。
ただし、シンナー(ラッカー薄め液)をもりたし部に塗布後に
盛りつけると接合力がUPするところを見ると、
やはり表面は有機溶剤で若干は溶けている様子。
「溶け込んだ材料が投錨性を上げ、接合度が上がる」のか
「材料同士が化学接合している」のかは
よくわかりません・・・勉強不足ですみません。

で、ここまで考えてよくわかんなくなっちゃうんですが、
エポパテって塗装は可能なんですよね。
プラモへの塗装っていうのは実は化学接合です。
有機溶剤を混ぜた顔料を表面に乗せることで、
塗膜層とプラを一体化してくっつけています。
相溶性のない材料ですとこうはいきません。
たとえば、プラに水彩絵の具を塗っても、
金属にプライマーなくラッカー塗ってもぽろぽろとはげます。
でもエポパテに塗った塗料ってそう簡単にははげません。
となると、有機溶剤で若干なりとも表面をくずせるのかな・・・


というわけでマジックスカルプなんかのもりたし時の接着が甘いエポパテは
もりたし部にシンナーを塗布すると有効かも。
というわけで次回実験予定。


あら、なんとも取り止めのない
記事になっちゃいましたね。
まぁ、覚書ってことで。

heavy roatation "Mr.beast" mogwai





  1. 2009/01/12(月) 16:35:23|
  2. 工具、材料
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6

プロフィール

サイトウ シン (defutura)

Author:サイトウ シン (defutura)

最近の記事

カテゴリー

ブログ内検索

リンク

このブログをリンクに追加する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。